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ラバッツァの物語
コーヒーの起源 コーヒーの起源

コーヒーの歴史:​ 起源から今日まで​

By Lavazza Team 2/3 分

コーヒーがいつ頃発見され、何がきっかけで飲まれるようになったのかは不明ですが、コーヒーの起源に関する伝説はいくらでもあります。 コーヒーの歴史は実に魅力的な叙事詩なのです。誰もが知っている評判の高いコーヒー豆が、世界中で何世紀にもわたって辿ってきた旅路を辿ることができるからです。 時には密輸されたり、王族や貴族から盗まれたりしたこともあるコーヒーは、世界経済に不可逆的な変化をもたらした商品の1つだと考えられています。

毎日世界中で22億5千万杯のコーヒーが消費されていることを考えると、世界中の何百万人もの人々が毎日コーヒーを活力源にしていると言えます。 現在はブラジルが世界最大のコーヒー生産国であり、世界のコーヒー生産量のほぼ3分の1がブラジルで生産されています。

コーヒー農園

起源:コーヒーを発見したのは誰か

コーヒーはどこから来たのでしょうか?紀元700年ごろの古代エチオピアの伝説によると、今は世界中で栽培されているコーヒーの起源は、アビシニア高原の古代のコーヒー林に辿り着くとされています。 伝説によると、コーヒー豆に秘められた可能性を最初に発見したのは、カルディという名前のヤギ飼いでした。

カルディは、ある木から採れる奇妙な赤い実を食べたヤギたちが、信じられないほど元気になり、眠れなくなったことに気づき、それがコーヒーの発見につながりました。 「踊るヤギ」を発見したカルディが地元の修道院の院長に報告したところ、院長はそのヤギの乳から飲み物を作って飲んでみました。すると、夕べの祈りの間も目が冴えていることにすぐに気が付きました。 修道院長はすぐにこの発見を修道士仲間と共有し、コーヒーの実が活力を与える効果が伝わり始め、まずは中東アラビア半島にまで広がっていきました。 その噂はすぐに世界を駆け巡りました。

もうひとつの伝説によると、カルディはこの豆を修道士に渡したが、修道士はそれを使うことを認めず、火の中に豆を投げ込みました。 すると驚いたことに素晴らしく心地よい香りが漂い始め、それが史上初の焙煎コーヒーの誕生だと言われています。 その後間もなくして、豆を挽いて蒸らすという、今日私たちが「コーヒー」と呼んでいるものに近い飲み物が生まれました。

カルディの物語が真実かどうかはともかく、ひとつ確かなことは、コーヒーの原産地は"エチオピア"であるということです。 そしてもうひとつの確かなことはコーヒーが辿った道のりで、北東に向かった後、紅海を越えてイエメンに到達したのは15世紀のことでモカの港で積み下ろされました。 イスラム学者スーフィズムの(イスラム神秘主義)の信者が、近くの丘に自生する種子を鍋で煮ると、濁った茶色に変わることを発見しました。 これを飲むたびに、気分が高揚し、五感が目覚め、夜通しの礼拝や研究、瞑想への集中力が高まりました。 このようにして、イエメン人の間でこの飲み物が広まりました。山や谷を切り拓き、段々畑でコーヒー栽培を始め、巡礼者や商人に配ったことで、アジアやヨーロッパ中にコーヒーが普及しました。

コーヒー豆

コーヒーにまつわる最高の史実

コーヒーの歴史に関する事実の中から、興味深いものをいくつか選び、ここでご紹介することにしました。

啓蒙時代と産業革命を育んだコーヒー – 18世紀を迎え、コーヒーがヨーロッパの文明と文化に 広く導入される以前は、当時の水道水は汚染されていて飲めなかったため、奇妙に思えるかもしれませんが、朝食でさえも ビールが主要な飲料として選ばれていました。 そのため、人々はしばしば酩酊状態にありました。 同時に新しくできた"コーヒーハウス"は、人々が集い、日々の出来事を分かち合い、ときには討論や取引さえする場所へと発展していきました。

バーテンダーの「悪夢」となったベートーベン – ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンはコーヒーに関しては非常にうるさい人でした。 一杯のコーヒーを飲むのに、きっかり60個の豆で淹れてくれとこだわりました。

コーヒー史上何度も起こったコーヒー禁止令 – 1511年、メッカの宗教当局はコーヒーが過激な考えを助長すると考え、コーヒー飲料を禁止しました。 さらに16世紀に入ると、今度はイタリアの聖職者が、コーヒーは悪魔の飲み物であるとして禁止しようとしました。ところが教皇クレメンス7世はコーヒーの愛飲家でしたので、 禁止令を解除しました。 18世紀にはスウェーデン政府が、コーヒーは一種の反抗的な感情を喚起する可能性があると考え、その消費を禁止しました。

コーヒー史上最も高価なコーヒー:1ポンド(453g)あたり4,535ドル – 2019年、未焙煎のパナマ産生コーヒー豆の特別なマイクロロットが、オークションで1キロあたり10,000ドルで落札されました。 落札されたコーヒーの品種や加工方法は明らかにされていませんが、このマイクロロットはプロトタイプコーヒーシリーズにあたると同社は主張しています。

コーヒーの歴史

世界各地の伝統

朝の一杯のコーヒーがなければ生きていけないという人は世界中の至るところに大勢いることから、その淹れ方も、どこでコーヒーを注文するかによって数え切れないほどあります。 ここでは、世界各地にあるコーヒーの伝統のうち、最も興味をそそるユニークなものをいくつかご紹介します。

まずヨーロッパは、エスプレッソ発祥の地であるイタリアから始めます。ここでしか味わえないのが、カップの縁に新鮮なレモンの皮を添えたシングルショットのエスプレッソロマーノです。 スペインに向かうと、バレンシア発祥のカフェ・ボンボンは"キャンディコーヒー"とも呼ばれるコーヒーで、透明なグラスに入った練乳とエスプレッソの白黒の美しい層を鑑賞できます。 その他に、ギリシャフラッペも間違いなく素晴らしい選択肢となるでしょう。 戦後のギリシャにおけるコーヒー文化の象徴であるこの簡単に作れるインスタントアイスコーヒーは、背の高いグラスで泡をのせて出されます。 インスタントコーヒー、砂糖、牛乳、水、氷があれば簡単に淹れることができます。

コーヒーとアルコールの組み合わせはいかがですか? ドイツではファリザー(Pharisäer)を注文できます。これは、濃い目に淹れたコーヒー、ラム酒、ホイップクリームで作るショットドリンクで、通常マグカップまたはグラスに入れて給されます。1943年に偶然に生まれ、世界的に有名になったアイリッシュコーヒーは、ホットコーヒー、アイリッシュウイスキー、砂糖、ホイップクリームで作られ、クリスマスドリンクとして知られていますが、実は一年中楽しまれています。

ラテンアメリカでは、コーヒーの味わい方が実に様々で、​
例えば深煎りのコーヒー豆を挽き、砂糖、シナモン、​
その他のスパイスを加えて煮出したカフェ・デ・オジャ
(Café de Olla)はメキシコで非常に人気があり、​
カップにはオレンジの皮が風味づけに入っています。​
キューバでは、文化的なライフスタイルの象徴として​
コーヒーが高く評価されています。カフェ・クバーノ(Café Cubano)は、​
甘いクリームの層を厚めにのせた美味しいエスプレッソショットです。​
コロンビアを訪れたら、美味しいカフェ・コン・レチェ(Café con leche)​
を味わいましょう。引き立てのコーヒー豆と温めたミルクで作る、​
手軽で簡単なミルク入りコーヒーです。最後に、アルゼンチンのカフェで
芸術品にたとえられるカフェ・ラグリマ(Café Lagrima)は、​
エスプレッソカップにミルクを入れて、コーヒーを一滴たらした飲み物で、​
濃い目のコーヒーが苦手な方に最適です。​

モロッコのノースノース(Nous Nous)にも別のおいしさがあります。「半分半分」の名前のとおり、強く淹れたエスプレッソと温めて泡立てたミルクを半分ずつ小さなグラスに入れて、甘みを加えるために砂糖を一滴加えます。トルココーヒーとも呼ばれるトゥルク カフヴェシ(Türk Kahvesi)は淹れ方がユニークで、豆を鍋で煮てから、フィルターで濾さずにカップに注ぎ、好みに合わせて砂糖を加えます。 この淹れ方で興味深いのは、その背景にある迷信とも言える伝統で、 飲み干した後の残りカスは占いに使えるそうです。


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