バック
ラバッツァの物語
コーヒーの木 コーヒーの木

世界各地に点在するコーヒー農園​ 国ごとに異なる独自の風味​

ラバッツァチーム 2~3分

地球上の他の商品と同じように、コーヒーのフレーバーは原産国の個性と見なされます。 気象、気候、土壌、そして実に栽培方法など、さまざまな要素がコーヒー豆の発育に重要な役割を占め、味とアロマに影響を及ぼします。 お気に入りのコーヒーの原産地を知ることは、単一原産地のコーヒーや自分のお気に入りのブレンドを見つけるのに役立つことでしょう。

最高のコーヒー豆は、豊かな土壌が広がる、熱帯気候の高地で栽培されている木から採取されます。 このような条件は赤道帯に沿ったいくつかの場所で見られます。 全米コーヒー協会(NCA)によると、コーヒーは実際に世界50か国以上で栽培されており、そのほとんどが、メキシコからミャンマー、そしてジンバブエとブラジルを通り地球を一周する、アメリカ、アフリカ、アジアの熱帯地域で帯状に広がるコーヒーベルトと呼ばれる地帯に位置しています。

植物の品種、土壌と気象条件(とりわけ降水量や日照量)の相性は、コーヒー豆の採取後の加工方法と同じく、コーヒーのフレーバーに影響を及ぼす他の要因といえます。 これらのさまざまな条件が、極めて複雑な要因と絡み合い、地域や農園により異なるアロマの形成に寄与しています。 コーヒー豆はどこで栽培されるのでしょうか。世界中の最も規模が大きく最も重要な農園をいくつか見てみましょう。

最大のコーヒー農園がある場所

コーヒーは、水・お茶についで世界で3番目に消費量の多い飲料であることから、コーヒー豆が基本的にどこでも需要が高いのは、驚くべきことではありません。​

国際コーヒー期間(ICO)によると、2020年の世界的コーヒー総生産量は1億6,960万袋(1袋あたり60kg)とみられてるものの、​
市場全体では10大コーヒー生産国がその87%を占めています。一部のコーヒー生産国は意外に聞こえるかもしれませんが、下記の上位5カ国の割合がほとんどです。​

  • ブラジル​
  • ベトナム
  • コロンビア
  • インドネシア​
  • エチオピア​

ブラジルはコーヒー生産国の中でも圧倒的な存在感を誇り、世界の供給量の40%近くを独自に生産するコーヒー大国です。その生産量を支えているのはコーヒーの栽培に最適な気候。ブラジル国内の多くの地域がこの気候に属しています。 ブラジルのコーヒー農園は、27,000平方キロメートルに及び、そのほとんどがミナスジェライス州、サンパウロ州、パラナ州に位置しています。 ブラジル産コーヒーには、他の多くのコーヒー生産国とは異なる際立った特徴があります。ブラジルでは精製時に豆を水洗いではなく、天日干しにするからです。 このプロセスにより、いわゆる「アンウォッシュドまたはナチュラルコーヒー」が生まれます。

ブラジルは、コーヒーの生産に極めて大きな影響力を持っているため、古くから生豆の輸出に使用されてきた昔ながらの60kgの麻袋は、今日でもなお、生産と取引の世界的な標準測定単位と見なされています。

ブラジルのコーヒー農園
コロンビアのコーヒー農園
コーヒー豆の木

コーヒーの輸出、多くの国の宝物

統計レポートによれば、世界中でコーヒーより取引量が多いのは石油だけです。 毎年輸出されるコーヒーの生豆輸出量は年間3,000万袋を超え、世界人口のおよそ30~40%が毎日消費し、毎年5,000億杯ものコーヒーが世界で飲まれています。 新型コロナウイルス感染症のパンデミックは世界的にコーヒーの需要と供給にマイナスの影響をもたらしましたが、コーヒー産業は順調に回復しています。

ご存知の通り、コーヒーの主要輸入国は米国、ドイツ、フランス、イタリア、ベルギーであり、一方、主要輸出国には発展途上国も複数含まれ、そうした国にとってコーヒーは輸出による大きな外貨収入源となっています。

20世紀初頭、ブラジルは世界の輸出量のほぼ80%を占めていました。 これは他の国々がこのビジネスに参入する以前の話です。 今日では、南米の国々の輸出量は世界の産出量の1/3を占め、アラビカ種コーヒーの取引ではトップリーダーのコロンビア、16世紀のオランダの植民地下でコーヒーの栽培を始めたインドネシア、そして気候がブラジルによく似ていて、近年になってこのコーヒービジネスで大きな役割を担う存在になってきたホンジュラスが続いています。

コーヒー栽培

コーヒー農園の未来

気候変動コーヒー栽培の未来にどのような影響を及ぼすでしょうか? 1つの観点から見ると、より高温の気候ではコーヒー栽培はより困難になると考えられます。別の観点から見ると、気温が上昇するにつれ、コーヒーを栽培する土地の約半分で生産できなくなるため、高品質のコーヒーを栽培することは次第に困難になるでしょう。

専門家が指摘するように、2050年までに世界の農業の様相は現在と比べ大きく様変わりするでしょう。 それでもなお、気温の上昇により、かつては生産できなかったより北部の地域で、熱帯性食物を育てることができるようになっています。 そのため、コーヒーの育成に最適な地域は変化し、今後熱帯地域から移行し、コーヒーの栽培が新たに可能になる国や地域が出てくると予想されています。

これまで見てきたように、さまざまな土地がコーヒーの異なる品質に関連し、現在私たちが知るコーヒー栽培も、実際に今後数十年間にわたって変化する可能性があり、世界で最も消費されている飲料の1つであるコーヒーの輸出入や市場のダイナミクスに影響を及ぼします。


カスタマーサービス

何かお困りですか? FAQでご確認いただくか、弊社までご連絡ください。

LAVAZZA JAPAN合同会社

〒104-0061 東京都中央区銀座
7-4-15 RBM銀座ビル6階